「感じるスポーツラボ」を開催

身体や感覚の異なる多様な人たちとのコミュニケーションを行いながら、スポーツ観戦を一緒に楽しむためのワークショップが、NTTの研究所の協力の下、横浜市内の小学校・高校で開催されました。
主催: 横浜市 協力: NTTクラルティ株式会社、NTTコミュニケーション科学基礎研究所

横浜市の小学校・高校において、スポーツを通して、子どもたちが共生社会について学ぶきっかけとなるワークショップ「感じるスポーツラボ」が開催されました。実施校の1つ、横浜市立神奈川小学校のワークショップでは、2020年9月7日に視覚障がい者5人制サッカーの田中章仁選手を講師に迎え、6年生34名が参加しました。まず、田中選手から、視覚障がい者が行う競技や、生活の中でのバリアフリーの重要性についての話を聞き、その後、研究所の触覚技術を使ったワークショップが行われました。振動を伝える「触覚テーブル」で田中選手のお話しに触覚を通じてリアクションをしたり、心臓の鼓動を手の上の触感として感じる装置を体験し、触れる感覚でのコミュニケーションを体験しました

次に、アイマスクを付けて声をヒントに決められた方向に歩く「目かくし方向指示ゲーム」や、田中選手が行うストレッチ運動を見ながら生徒が声で説明し、それをヒントにアイマスクを付けた別の生徒が同じポーズを取る「目かくしストレッチ」などに挑戦しました。簡単にできると思っていたことがうまくいかず、ゲームを通して視覚障がいの人にとって何が大変で、どうすると分かりやすいのかといったことを体感しました。

これらのワークショップでは、自身の感覚への新しい気付きが得られます。これは、持続的ウェルビーイングの「I」の要因と言えるでしょう。田中さんのお話に触覚でリアクションを伝えたり、田中選手の心臓の鼓動を感じるのは、つながり(「We」)の要因です。また、ワークショップを体験しながら多様性に対する理解を深め、将来、障がいを持った人たちとも一緒に、楽しみながら社会を構成することをイメージするのは「Society」の要因となります。このように、スポーツは、自分の身体や感覚に気付き、他者との関わりを学ぶ重要なきっかけとなるのです。

ワークショップでは、振動を伝える「触覚テーブル」を使って、田中選手のお話に対して生徒たちがリアクションを返し、触覚を通したコミュニケーションを体験しました。


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