編集後記

大屋友紀雄（NAKED Inc.／クリエイティブ・ディレクター）

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今号の編集作業中、ちょうど時期を同じくして、日本国内で主要なスマートスピーカーが発売されました。おおよそのスピーカーがまだタスク指向型で、ごく簡単な単語を拾うことしかできません。将来的に今号でも話題に出た係り受けやPDBなどが組み合わさることで、自然なコミュニケーションで利用できるようになってくるのでしょう。実際に使ってみて感じることは、これまで長い間「スイッチを押す」という身体感覚に慣れすぎていて、つい声を出す前にスイッチに手が伸びてしまうのです。そこに強烈な違和感を感じるということは、取りも直さず、使い続けることで私たちの身体性にも大きな変化が起きるかもしれない、ということかもしれませんね。