ブックレコメンド
- 今号の選者:NTTインターコミュニケーションセンター[ICC] 主任学芸員 畠中 実
  • 世界の調律 ─ サウンドスケープとはなにか

    マリー・シェーファー(訳:鳥越けい子、庄野泰子、若尾 裕、小川博司、田中直子)/平凡社(1986)、平凡社ライブラリー(2006)

    「サウンドスケープ」とは、「ランドスケープ」に対して提唱された、人や動物、自然、地形など、土地固有の音風景を指す語であり、その土地のあるべき(音)環境を聴き取り、それを取り戻す運動でもある。
  • グレープフルーツ・ブック

    オノ・ヨーコ(訳:田川 律)/新書館(1982)

    想像することは、現前していない詩であり、音楽であり、美術である。そこから「みんなで見る夢」を実現していこうとするメッセージを伝える。ジョン・レノンの「イマジン」を生み出した。
  • なぜ、植物図鑑か ─ 中平卓馬映像論集

    中平卓馬/筑摩書房(2007)

    写真家はどのように世界を捉えるべきか。写真は「事物を事物であることを明確化することで成立する」とし、もとは著者自身が関わった運動である「プロヴォーク」における、ブレやボケといった人為的に作り出されるテクスチャを批判した著作。
  • 世界を〈放置〉する:ものと場の思考集成

    菅木志雄/ぷねうま舎(2016)

    「もの派」と呼ばれる「作ることの否定」を標榜した美術運動の理論を牽引した菅の思考集。「もの派」の作品は、作っていないように見えること、つまり、世界のテクスチャと同一化することが目指されている。

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