四コマSFマンガ いぬりてぃ
外出自粛がつらいのは、人間だけではない。散歩に行けない犬も、大きなストレスを感じている。遠くない未来には自宅にいる犬と飼い主のために、こんなVR装置が生まれているかもしれない……。

漫画:竹ノ内ひとみ
原作:宮本道人・矢代真也

設定監修:森尾貴広・安藤英由樹

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ペット用VRの可能性

2018年、豪Isobar社は猫用HMD「CatVR」を発表。ペット用VR市場は今後開拓されていくだろう。動物の感覚は人間と大きく異なる。例えば犬用VRを製品化するには、嗅覚や聴覚を人間の解像度以上に精密に再現すること、呼吸や体温調整など元々の生体システムを妨げないことなどが不可欠だ。人間本位でない、動物の立場や環世界を考えての試行錯誤が望まれる。

犬の「おしっこ」コミュニケーション

おしっこによるマーキングは、犬が自分のなわばりを主張するものだと長らく考えられてきた。しかし、近年の研究では、犬はほかの犬が残したニオイを嗅ぐことで、年齢や性別、健康状態や発情の有無などを読み取っていることが示唆されている。彼らはおしっこの残された痕跡を通じて、まるでSNSを使いこなすようにコミュニケーションしているのだ。

お散歩は犬と人がコミュニケーションする大切な時間。自宅でおしっこできても飼い主への愛は止まらない!

プロフィール
竹ノ内ひとみ:マンガ家。『のれんをくぐりましょ。』など。犬派。
宮本道人:科学文化作家。編著『プレイヤーはどこへ行くのか』など。猫も好き。
安藤英由樹:研究者。専門は、VR・インターフェイス。メカが好き。
森尾貴広:研究者。専門は、アフリカ、コンテンツビジネス。保護猫を4匹飼っている。
矢代真也:編集者。マンガ、書籍などを手がける。好きなマンガは『ワイルドライフ』

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