編集後記

大屋友紀雄（NAKED Inc.／クリエイティブ・ディレクター）

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おおよそ２年にわたって“日本初の触覚専門誌”という“触れ込み”で刊行を続けてきた『ふるえ』。今号では「そさえてぃ」と題して、個人と社会との関わりを特集しました。本誌がスタートしたばかりのころは、基礎科学としての触感／触覚という視点から特集を組んでいました。そして、号を重ねるごとに、身体感覚や、自己認知といった、より実存的な方向に話が広がっていったように思います。そういった意味で、今号の特集は、これまでの『ふるえ』の中でも、最もスコープの広い特集になったかと思います。今日では、ポストトゥルースの問題系など、社会の見通しが悪くなっているように感じられます。今特集が、そうした社会を見渡す視座の一助になれば幸いです。