—この装置では、どうして人が飛べるんですか?
ジャン:中央の透明のパイプ「ウインドトンネル」に猛烈な速さの風が送り込まれます。風を体で受けると浮いた状態になり、スカイダイビングのフリーフォールを再現できます。ビル全体が装置になっていて、4基のファンから発生する風が巨大なシリンダーを循環しています。風力はトンネルの横でオペレーターが調整します。
—単に下から扇風機で風を送ってるだけじゃないんですね。では、実際に飛んでみたいと思います。
ジャン:最初は練習で、次は高さ10mまで上がり、上下に移動するTaxiフライです。インストラクターがいっしょに飛ぶので大丈夫!愉しんできてください!
—おーーーー(床と天井を往復して飛んでる)。
ジャン:飛ぶ前は緊張してたけど、出てくるときは笑顔ですね。愉しかったでしょう?
—風に体を預ける感覚が新鮮で、愉しかったです。でもこれ、高さもあるし、すごい風だし、恐怖と紙一重という感じもありました。怖がる人いませんか?
ジャン:怖いと感じるポイントは人によってかなり違います。Taxiフライをするときは、練習時の体験者の体の緊張や動作を見て、高さや動きを調整します。インストラクターは、常に体験者の様子を観察しています。
—確かに「怖い寸前の愉しい」という感じでした。結局、本当のスカイダイビングとは何が違うんでしょう?
ジャン:飛行機で上空から飛び降りるスカイダイビングは一発勝負で、その緊張感と集中力の高まりも重要な要素ですが、気軽に飛べるFly Stationでは、それほどの緊張感はありません。あと上下に移動できるのは、インドア・スカイダイビングならでは、ですよ!
<翌日>
—(筋肉痛がものすごい……。)