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「わたしたちのウェルビーイングカード」をメタバース空間で活用するピースコミュニケーション

国連を支える世界こども未来会議

プロジェクトイベント in New York 2024

2024.07.17/国連本部(米ニューヨーク)

世界の子どもたちが集い、平和で豊かな世界について考える「国連を支える世界こども未来会議」。東京で開催された平和実現や気候変動解決に向けた会議の成果が、ニューヨークの国連本部で発表されました。そして、世界中の子どもたちが自由にコミュニケーションを取れる場として、「メタバースプロジェクト」が公開されました。

一般財団法人ピースコミュニケーション財団は7月17日、米ニューヨーク市の国連本部にて「国連を支える世界こども未来会議~プロジェクトイベント in New York 2024~」を開催しました(NTTは同プロジェクトに協賛・協力)。イベント第1部では3月に東京で開催された「第4回 国連を支える世界こども未来会議」(ふるえ Vol.52参照)での結論をまとめたアイデアブックを、日本から訪れたマイナビキッズアンバサダーが国連本部に提出しました。

第2部では、DDR(Delegates Dining Room)に場を移し、子どもたちが会議で考えた平和実現や気候変動解決に向けたアイデアを発表しました(写真1)。そして、同財団の一木広治 代表理事から、新たに立ち上げられた「メタバースプロジェクト」の概要が発表されました。これは、世界のより多くの子どもたちがピースコミュニケーションを行えるよう、メタバースを活用したコミュニケーションの場を、NTTの協力の下で作っていくものです。

その後、大阪・関西万博でNTTのバーチャルパビリオンのプロデューサーを務める梅津佳奈氏がコミュニケーション技術の歴史を振り返り、NTTが近年行っている物理的な距離だけでなく身体や感覚の違いを超えて人々をつなぐ試みを紹介しました。さらに、渡邊淳司本誌編集長が登壇し、ウェルビーイングや子どもたちのピースコミュニケーションの実現に向けたテクノロジーに触れ、その一つとして、メタバースでの「わたしたちのウェルビーイングカード」の活用を紹介しました(写真2)。「わたしたちのウェルビーイングカード」は、「熱中」「友情」「社会貢献」など、さまざまなウェルビーイングの要因が書かれたカードで、自分のウェルビーイングを言語化し、お互いに共有できるツールです。英語版もあり、文化や言語の違いを超えてピースコミュニケーションを行う手助けをしてくれます。

また、梅津氏からプロジェクトのメタバーススペースが公開され、ニューヨークの会場にいる子どもたちと日本にいる子どもたちが、メタバース上でのコミュニケーションを体験しました(写真3)。メタバースでは、環境を自由に変えたり、アバターを利用したりと、普段とは違ったかたちでコミュニケーションができます。アバターになった子どもたちは距離を超えて積極的にコミュニケーションを取っていました。NTTの新たな取り組みやメタバース空間でのコミュニケーションの可能性が見えたイベントになりました。

真1 日本から訪れたマイナビキッズアンバサダーが、子どもたちで考えた平和実現、気候変動の解決に向けたアイデアを国連本部で発表しました。

写真1 日本から訪れたマイナビキッズアンバサダーが、子どもたちで考えた平和実現、気候変動の解決に向けたアイデアを国連本部で発表しました。

写真2 メタバースプロジェクトの一環として、「わたしたちのウェルビーイングカード」が体験できるメタバースルームが紹介されました。

写真2 メタバースプロジェクトの一環として、「わたしたちのウェルビーイングカード」が体験できるメタバースルームが紹介されました。

写真3 メタバースルームでは、ニューヨークの会場の子どもたちと日本にいる子どもたちが一緒にコミュニケーションを楽しみました。

写真3 メタバースルームでは、ニューヨークの会場の子どもたちと日本にいる子どもたちが一緒にコミュニケーションを楽しみました。

撮影:佐々木悠人

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